20080722

想い


老舗の花屋で5年半
世間知らずの若造で
花の事などほとんど無知に近く
自分が知る「花」なんて田舎で観ていた程度だったので
毎日他人が造る作品や
配達先で観る作品にただ純粋に感動した
自分で造ったもので無くとも
配達してお客様に手渡しした瞬間の喜んでいただいた顔をみると
なんとも自分の事の様に嬉しくなり
速攻で店に戻り作り手の先輩や上司に報告したものだ

「いつかオレもあんな風になりたい」

次第に花に触れる機会が増え
花束やアレンジメントも
最初は時間がかかったが
少しづづ形になってきた

しかしそれと平行して自分の中で
何か疑問や矛盾みたいなものが生まれてきて

「いいのか?本当に?」

それでも何もできない自分がいた
「何やってんだ オレ」

無力だった
自問自答を繰り返した
自分を罵った
自分を呪った

そして独立
不安はないわけではない
これからは泣いても笑っても
自分でやらなければならない

自問自答の日々
炎天下のなか毎日台車を引く
考える
どうしたらお客様を喜ばせ
満足のするモノができるのか
考える
その答えをもとめて
台車を引く
自問自答

いつか(花屋)が 
花屋になる日を

一人前の人間になれる日を想像して
ニヤついております

24歳夏の日に